まるのんのフォトはなし

日常スナップを中心とした写真とおはなし。

寄り添うカップル

 

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寄り添うカップ

 EOS 5DMKⅡ  TAMRON SP AF Di MACRO 90mm 1:2.8 1/200s F2.8  露出補正 三脚使用 WB補正

 

 

 

人知れずカップルの花びらは

その大樹の根に沿うように覆われた苔の上にそっと寄り添う

光りも届かぬひっそりとしたその陰に

もう誰の目にも触れずに晩婚を青春するかのように

しっとりとさいごのときを楽しむようにそこにある

 


 

桜は頭上に青空に映えるように淡いピンク色に咲き乱れ、

私たちの心を華やかにしてくれます。

太陽の光を透かすように花びらが淡く輝くように感動を与えてくれます。

 

満開に咲いたその桜の様子はみているだけでうっとりとその美しさに

感激をするのですが、一方で散っていく花びらたちに侘びさびを感じます。

 

道行く花見客がそんな華やかなものを頭上に求める中で、

私はカメラを片手に地面を鑑賞しながら被写体探しをしています。

なんか暗い人のようですね(笑)。

 

しっとりとした苔が生えた所へ

そっと寄り添うように2つの花びらが凛としてみえて

花見客の誰の目にも触れずにそこにあることが

とても美しいものを見た気がして必死にシャッターを切りました。

 

最初は望遠レンズで取っていたのですが、苔の細かな描写も捨てがたく、

マクロレンズに付け替えました。

三脚に固定し、フォーカスはMF設定にして

ライブビューの10倍拡大画面でピントを合わせにいきました。

 

背景は敢えて他の花びらを入れない様な構図として、

この2つの花だけに引き算をするようにしました。

しっとり感を出しつつ、花びらをソフトに見せるように

露出補正ではハイライトをやや高めつつ、

シャドウ側を若干アンダーにしました。

 

パラメーターはF2.8開放を選択していますが、

シャッター速度が1/200s確保出来ていてかつ三脚使用ですから

若干絞ってもよかったかもしれません。

この辺りのパラメーター選択はまだノリでやっているので後から反省です。

 

大きな構図で、木全体を構図にするような

ザ・さくら というような写真は私はどうも苦手で(昨日のUP写真のよう)、

こういう写真の方がお気に入りです。