まるのんのフォトはなし

日常スナップを中心とした写真とおはなし。

夜明けの出発

 

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夜明けの出発

 EOS 5DMKⅡ EF24-105mm f4.0L IS USM 1/40s F20  露出補正 三脚使用 WB補正

 

太陽が昇る。新たな一日が始まる。

桜が咲き誇る。新たな年度が始まる。 

 

日常の喧騒が嘘のように静まり返ったこの空気の下、

階段を歩む人はどこへ向かうのだろうか。

不安と希望に溢れた思いの先に、それぞれの幸せがあって欲しいと思う。

 

時間の流れはゆっくりなようでとても早く流れている。

忙しなく情景は変わる。

注ぐ光量はみるみる変化するし、

色合いは絵具が水に溶けるかのように滲んで広がっていくのだ。

 

 

そんな忙しない時間の流れに背中を押されるように、

それぞれの日々がまた始まっていく。

夜明けのドラスティックな光景に包まれながら、新たな生活が始まる。

 


 

少し時間は戻りますが、日の出から間もない時間帯に、

敢えて王道の撮影スポットを外して階段横に一人陣取ります。

日の出の写真も一応撮影したのですが、完全に没作でした(笑)。

うまく撮れないと悟ったので、

そそくさとシルエットにチャレンジに切り替えました。

 

本当は階段を登っていく方がよかったのですが、

なかなか登ってくれる方がおらず、結局下ってきた方に合わせました。

 

構図としては上部から降り注ぐような桜のを入れて、

階段をやや斜めに入れています。また太陽を敢えて入れました。

ゴーストや光芒が出る可能性もありましたが、

あまり考えずにいれた方が自分の撮りたい印象に近い感じだと思いました。

むしろ靴の浮いた感じの瞬間におおっと思ったのもあり、

細かな構図まで考える余裕はありませんでした。

 

露出はF20まで絞りシャッター速度は三脚固定なので被写体ブレだけ留意して、

ISO感度を200に上げて稼ぎました。ISO100でF16位でもよかったかもですね。

 

またAFではなくMFで予め、階段付近の足のあたりに置きピンをしています。

ただピントはよくわかりませんね。

 

現像では色合いに最も悩みました。

太陽の色を赤みを持たせてしまうと夕陽っぽくなってしまいます。

朝の雰囲気を大切にしたいこともあり、

黄色に近い光になるように色温度等を調整しました。

また、一方で夜明け間もないことから、

空の上部は深い青にグラデーションとなるように元画像の諧調も大切にしつつ、

全体のコントラストを調整しました。

 

桜の写真というより情景的な写真になっていますが、

何かこうストーリーがあるような写真の方が私は好きなんですよね。

正面切ってのTHE桜もいいですけどね~。

 

次回は縦位置で登ってくる方を捉えた写真があればUPしたいと思います。