まるのんのフォトはなし

日常スナップを中心とした写真とおはなし。

青あじさいのお弁当箱

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あじさいのお弁当箱

EOS 5DMKⅡ TAMRON SP AF Di MACRO 90mm 1:2.8 1/50s F8.0  三脚使用

 

ジメつく6月の梅雨空。

どんよりした空は曇天。

気分はどこかモノクロームで心身に疲れも感じる。

 

日常では単なるあじさいの花々も、

カメラのファインダーを通してみると、

この青色に魅了されてシャッターを切る。

 

大きな花びらのように見えるの装飾花は、

これがお弁当箱のご飯のように大きな面積を取っている。

そして小さな蕾のように小さく点在する部分が実は真花で

そのひとつひとつが小さな宝石のように散りばめられていて、

お弁当箱でいえばおかずのようだ。

 

6月のちょっと重たい感じを

爽快に映してくれるお弁当のように魅力的だ。

 

 


 

あじさいの撮影って想像以上に難しいですね。

私も全く不慣れなんですが、

そういう時は出来るだけ引き算をするように心掛けています。

 

構図の中に空を入れて、花全体を入れて、

多くの株の花々を入れて・・・なんて素人がやると、

どんどん構図が漫然としていってしまいます。

 

そのため、一つの株の花、

それもその一部だけを切り取るようにしてみました。

装飾花と真花の2つだけを入れて

真上から撮影することで、

茎や葉も基本的に排除しました。

 

またRAW現像時にホワイトバランスをやや青色側に振って、

よりブルー感を強調しました。

実は撮影時に敢えてアンダー補正をして、

露出を抑えたバージョンも撮りました。

それはそれで狙った雰囲気も出た気もするのですが、

その時には、雨が降っていた方が良かったなと思い、

結局、晴れた状態だったこともあり、

露出は通常バージョンを採用しました。

 

あじさいで有名な鎌倉へ出掛けましたが、

どこに行っても行列でとてもゆっくり撮影なんて出来ません。

路地裏にどんどん外れていき、

周囲に撮影する人もいない某喫茶店の前の

木陰のあじさいを狙いました。

 

あまりに長時間撮っている私が奇異に映ったのか、

マスターからお声をかけて頂きました。

平凡なあじさいを真剣に長時間撮っていたので、

何を撮っているのか興味をお持ち頂いたようでした。

どこに行っても人が多くてね~

なんて地元の方と会話をしながらの出会いもまたいいものです。

アドリブで立ち寄ったのですが、

その喫茶で頂いたアイス珈琲はとても美味しかったです。

深入りのガテマラで酸味よりコクや苦みのバランスがよく、

私好みの珈琲に元気をもらいました。